「全く・・・俺たちもついてないよなぁ。」ロイドは、無念さを隠しきれない口調で言った。あのリフィル先生が副担任だという事実には、誰も反論することは出来なかった。開講一年目の入学生(ロイド達をのぞく)にとって、学校生活がとんでもなく大変なことになるとは誰も思っていないだろう。クラトスは、無理矢理に担任を負かされたが、それは学校長が担任を持つ訳にはいかなかったからだということは、E組の全員が理解できた(ついでにありがた迷惑だと言うことも)。
「さて・・・」リフィル先生は口を開いた。
「恒例の宿題ですよ。このクラスの人たちには特別な物も用意しておきましたからね!」先生の顔は愛情で溢れているように見えた。どうやら、ロイド達に特別な感情を持っているらしい。
「俺様が何でそんなことをしないと行けないんだよ!」ゼロスがリフィル先生に向かって文句をぶつけた。
「・・・何で私が特待生になったか、やっと分かったよ。」しいなはゼロスが反発している影で呟いた。
「こうなることは分かっていたはずです。」隣に座っていたプレセアは静かに言った。
「それにしても」とジーニアスが話しに入ってきた。「よく電車の中でここまで予想できたよね〜。」
「別に、予想したわけではありませんけど、何となく平和な学校生活は送れそうにないと不安が過ぎっただけです。」とプレセアが話したその時、
「コラ、ロイド! ロイド!!」と先生が怒鳴る声が聞こえた。ただ・・・チョークが飛んでこないことに違和感があった。そのことに加えて、沢山の俺を起こす声がする・・・と。ロイドは記憶のどこかで感じた。
「ロイド、ロイド・・・起きて・・・」体を揺さぶり起こされて、やっとロイドは起きた。
「あれ?」ロイドは辺りを見回して不思議に思った。さっきまでいたクラトスやリフィル先生がいなくなっていたからだ。
「先生達は?」ロイドは聞いた。
「え!?」周りの仲間達は異口同音に言った。
「ロイド、あんた・・・寝ぼけているね。」しいなは笑いをこらえて言ったが、コレット達の笑いが吹き出したのを聞き、一緒に笑ってしまった。
「今から入学式があるんだよ。」コレットが笑いながら言った。「ロイド、教室に着いた途端に寝ちゃうんだもん。びっくりしちゃったよ。」
「俺、寝てたの!? じ、じゃぁ、校長先生がリフィル先生で副担任も持つっていう話は夢か?」ロイドはうろたえながら言った。他のみんなは笑って言った「夢だよ。」と。
入学式が終わり、帰る途中で迎えに来たリフィル先生に例の夢のことがばれると、彼女は「それが一番いい手だったかも!」と言い、ロイド達に資金集めをやらせたとさ。[END]